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2570地区について-地区の歴史

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小池英輔ガバナー
1988-89年度ガバナー
小池 英輔

ロータリー歴
1966年12月
行田ロータリークラブ入会
1974〜75年度
行田ロータリークラブ幹事
1981〜82年度
行田ロータリークラブ会長
1984〜85年度
第2570地区 青少年交換委員
1985〜86年度
   〃
1990〜91年度
第2570地区財団推進委員
1997〜98年度
第2570地区第9分区代理
1998〜99年度
第2570地区財団推進委員
1999〜2000年度
第2570地区財団推進委員長
2001〜2002年度
第2570地区ガバナー

ポールハリス・フェロー
ベネファクター
米山功労者
マルチプル・ポールハリス・フェロー

シンプル IS ベスト

 アナハイムで開催された国際協議会の本会議において、リチャード D.キングRI次期会長より2001−02年度のテーマは『人類が私たちの仕事:MANKIND IS OUR BUSINESS』と発表されました。一瞬「何だろう?」と思い、話が次第に具体的になってきても「あ、そうか!」と合点の行くまでには相当の時間を要しました。チャールズ・ディッケンズの人気物語のクリスマス・キャロルから引用したと言われても私はこの物語を知りませんでした。RI会長の言葉がなかなか胸に響いてこず耳を掠める程度に過ぎなかったのは事実であり、私にはこのテーマが非常に難解であるように思われました。
 しかし、その物語の主人公である冷酷非情な事業家エベネザァ・スクルージの元へ幽霊となって現れたジェコブ・マーレイが嘆きと共に言い放った「仕事だって!人類が私の仕事だったんだ。社会の安寧こそ私の仕事だった;博愛、憐愍、寛容、慈善、このすべてが私のなすべき仕事だったのに……」この言葉をよく噛み砕いて考えてみますと、おぼろげながらその答えが見えてきました。つまり、キング氏が年度テーマとして掲げる『人類が私たちの仕事』とはロータリーの基本理念である『奉仕の理想』を集約した言葉であり、具体的に表現すれば『博愛、憐愍、寛容、慈善』となる訳です。そしてこれらを実践し、自分の人生を省みたとき「人道的な働きをせずに生涯を送ってしまった」と後悔しないよう、我々はロータリアンとして自身に満足の行く奉仕活動を行っていくべきではないでしょうか。
 また、この物語の引用にはもう一つの重要なテーマが入っております。主人公が友人のお陰で『人類が私の仕事=個人にとっての奉仕の重要性』に気付いたように、私たちは『ロータリーの会員になることによって、その人の人生が豊かになり、別人の様にかわることさえある』というロータリーの魔術のことを、他の人々に伝える必要があるのです。特に考えを同じくする人にその実践の場である『ロータリー』の存在を明示し、仲間に誘うことが重要なのです。
 『奉仕の理想=人類が私たちの仕事』を実現する為には先ずロータリークラブが地域社会に溶け込み、その存在をしっかりと認められるような強固な組織でなければなりません。その組織作りに欠かせないのがマン・パワーの結集です。
 だからこそ、リチャード D.キングRI次期会長が声高に会員増強を謳い『ロータリーの全世界の探求』として『毎月1人の新会員』を2001−02年度の第一目標に掲げているのです。我が地区のここ数年の会員増減の推移を見てみますと、いずれのクラブも会員数の減少が目に付きます。それは長引く不況の為かと思っておりましたが好況だったはずのアメリカでも会員数は減少傾向にあり、このことをRI本部も今後のロータリー発展の最重要課題として受け止め、その対応に取り組み始めたのです。

クラブの主体性を尊重
 IT革命による情報社会の発展により、政治・経済・文化等々社会のあらゆるものの価値観がグローバルに変化しようとしている昨今、毎年右肩上がりで拡大発展してきたロータリーにも変化が生じ、創立の原点に立ち戻ってその組織基盤を見直す必要性に迫られている時期にきていると感じます。組織が肥大化すると次第に形骸化が進むものです。惰性的なクラブ運営が続きますとロータリーの魅力が損なわれ、個々の中にロータリーへの失望感を生み、その結果退会者を出してしまうことになります。
 ロータリーの歯車を回す主役は会員一人一人でありますが、その中でもトップ・スターの座に就いているのが各クラブの会長および役員であります。トップ・スターの個性ある熱演如何が周囲の共演者達に活力を与え、また同時にロータリーという舞台の社会的評価を左右するのだということを認識して下さい。
 RIは世界のロータリークラブの連合体です。その一つ一つのクラブの在り方が重要であり、ガバナーは地区の代表としてRI会長との橋渡し役を担うものであります。そして年度のRI会長の活動方針を各クラブに伝えるとともに、各クラブが活発な奉仕活動を行えるようお手伝いをするものです。ガバナーはクラブにとっての相談役とご理解頂き、なにかございましたらいつでもご連絡下さいますようお願いいたします。
 各クラブの主体性・自主独立性を尊重し、その自己責任に基く活発な奉仕活動を展開して頂けることを期待しております。

職業奉仕はロータリアンの原点
 このような視点から、私のガバナー年度の基本方針を立たせて頂きました。
 橋ガバナー年度では『面白くて為になるロータリー』をターゲットに掲げ、今までに無いユニークな行事を積極的に進め、肥大化・マンネリ化したロータリーに『意識を喚起し進んで行動』し、素晴らしい実績を築きつつあります。後を引継ぐ私の年度は、新世紀の幕開けとして『新たなロータリー100年の発展』の足固めになる事を願い、現状の社会環境を認識した組織改革を中心に『シンプル IS ベスト』を掲げ、『ゆとりのあるしなやかな地区活動』を行っていきたいと思います。
 奉仕活動は経済的・時間的・精神的にゆとりが必要です。個々の事業や健康を犠牲にしての奉仕は本末転倒です。ロータリーは職業人の集まりであり、それぞれの職業を発展させ雇用を拡大し納税することによって地域社会・国・世界を潤わせ、人類が平和で幸せな社会を築くことを目的に助け合う団体であります。私達の社会は今、バブル崩壊後の後遺症として金融機関の抱える膨大な不良債権の処理が社会不安を助長し、消費は伸びず不況ムードが増すばかりです。あらゆる商品が供給過剰になる中で企業はその対応を迫られ、リストラによる合理化で辻褄を合わせて凌いでいるものの本質的な解決ではなく、多くの犠牲の上にその存続を確保しています。この様な環境の中では他に奉仕する以前に個々の事業に専念しなければ、ロータリーの社会的信頼は得られないと思います。
 先にも申し上げましたとおり、今ロータリーは会員数の減少で将来に大きな危機感を抱いております。先ずはその減少を食い止めるためにも、ロータリアン夫々の企業が繁栄し社会に貢献することが大切でありましょう。そうして生まれたゆとりの中から『真の奉仕』が実現するのだということを肝に銘じ様々な活動に励むことがよりよい打開策となり、結果、ロータリーが社会から認められ発展していく基本だと考えます。

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1) 組織の改革〔地区役員の削減〕
地区会員数が田中ガバナー年度(1994−1995年度)をピークに年々減少し、田中年度に比べて当年度(2001−2002年度)には15%強のマイナスが予想されます。従って地区予算は大幅な縮小予算を組まざるを得ません。総枠で125名以内に収めます。
2) グループの再編
橋年度よりガバナー補佐制度が発足致しました。この目的は従来のガバナー職の過剰な職務を軽減し、ガバナー補佐に分担して地区内クラブとRI間の意思疎通を円滑にし、より効果的な奉仕活動の展開を計りロータリーを発展させようというものです。ガバナーエレクトは国際協議会に参加しガバナーとしての研修を受け、RI会長より示された年度方針を地区に帰りガバナー補佐に伝えます。そして地区内の新年度の活動がスタートいたします。当年度はガバナー補佐の意思の統一をはかり易くする為に9グループから5グループに再編し、シンプルな地区運営を行います。
3) 地区活動
定款・細則に従い出来る限り最小限に時間をしぼり、効率の良い会合を開催します。
4) 会員増強
強力な会員組織を持たなければ、全世界で急速に増えつつある奉仕の需要に応える事ができません。2001−2002年度においての最優先課題として『全世界にロータリー拡大強化の方策を講じ、世界に貢献する能力を強化』することが挙げられます。RI100周年に当たる2005年までにロータリーの会員数を150万人にすることが目標として設定されました。この目標達成のため、各クラブが会員増強運動を適切に実施し、毎月1名・年間純増5名の増強を確実に成し遂げるよう、RIより指示されております。この目標実現のため、当地区内56クラブの会長・幹事を始めとする皆様方の協力を仰ぎ、各クラブ年間純増5名の会員増強に努めて頂きますようお願いいたします。
5) ロータリー財団を通じて世界に奉仕
財団は1917年『世界的規模で善意・教育・その他社会奉仕の分野で何か良い事をしよう』と基金の設置が提案されスタートしました。以来84年経った今日着実にその成果をあげ、中でもロータリーの最優先事業として取り組んだ『ポリオ撲滅運動』が実を結び、2005年にはその目的を達成してポリオの無い世界が実現されようとしています。また教育プログラムにおいては、次代を担う青少年の奨学金および文化交流活動を通じて国際理解と平和を推進しています。
特に今年度、当地区は研究グループ交換(Grope Study Exchange)を国際ロータリー第3480地区(台北)と行いますので、地区内56クラブあげてのご協力を切に願うものであります。なお、当年度の寄付目標は会員数の減少を勘案し、前年度より少々内輪の$310,000を申請いたしました。何卒よろしくお願いいたします。
6) (財)ロータリー米山記念奨学会
米山記念奨学会は勉学・研究を志して日本に在留している外国人留学生に対し、国際理解と親善を深めるために全日本のロータリアンの寄付を財源として奨学金を支給・援助する民間最大の奨学団体です。
昨年東京で開催された米山財団の『全国ガバナーエレクト研修セミナー』に参加した折、崔相龍 駐日韓国大使を迎えての歓迎昼食会が開催されました。崔大使は36年前7年間にわたり日本の東京大学大学院に学び、その間米山奨学生として東京RCのホストのもとに博士号を修得し、帰国後高麗大学等自国の名門大学の教授を歴任、民間から駐日特命全権大使に抜擢された方です。その大使のご挨拶に、「36年前日本で学び、ロータリアンの皆さんに大変お世話になりました。貴重な米山財団のご支援を頂き、充分に学ぶことが出来ました。お陰様ではからずも駐日大使を任命され、『第二の故郷 日本』で仕事が出来ることは、何よりの喜びです。皆さんから頂いた物心両面にわたる暖かいご厚情に少しでもお応えするために、日韓の交流が『近くて遠い国』と言われた時代から『近くて本当に近い国』として互いの信頼の上になされるよう、全力を尽くしたいと思います。」とのお言葉を頂き、これこそ先輩のロータリアンの皆さんが長年にわたり築かれた『奉仕の理想』が実を結んだ結果なのだと、心から拍手を贈りました。
このような人材が世界の各地で活躍されることを期待し、当年度も前年度にもまして米山奨学会活動が活発に展開されますよう、ご協力をお願いいたします。

 以上いろいろ申し上げましたが、大変厳しい環境下です。無理の無いゆとりの中から親睦を深め、互いに学び有意義なロータリー活動が展開されますよう希望いたします。
 皆様のご活躍を期待し、私の年度方針とさせて頂きます。

「ガバナー月信1号」より


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