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<会員増強についての所信>

「会員増強で良いクラブづくりを」


06〜07国際ロータリー第2570地区
会員増強委員長  渡辺栄一(行田クラブ所属)

(1)会員増強とは

 新入会員の推薦、入会だけが会員増強ではありません。会員増強には元来三つの要素があります。即ち、1.新会員の推薦、2.優良会員の保全(退会防止)、3.新クラブの拡大であります。ロータリークラブの会員増強は会員の家や事業所に例えれば、後継者作りのようなもので、これが出来ないとクラブは衰退に向かうほかありません。



(2)クラブぐるみで行ないましょう

 会員増強は、特定の会員や会員増強委員だけでなく全員が行うことであります。新人の推薦などは全員が年間を通して行われるべきことであります。会員には新人を推薦する義務が課せられていることをご存知ですか。現会員には誰でも推薦者がいたのですから。(会員増強の発想やプロセスに ついては後述の会員増強戦略プランを参照ください)



(3)ロータリーの原点はクラブにあるので

 ロータリーの原点はクラブにあります。クラブの魅力醸成と発展が約束されてこそ会員の帰属意識が高まり、会員の誇りや生きがいがも益々高まってきます。チームワークの取れた秩序と品格のあるクラブこそ周囲からもその評価が高まり、クラブのプロジェクトに対する信頼が厚くなります。その結果会員一人ひとりの信望にも必然的に影響します。その根本は会員一人ひとりの倫理観や道義心の厚い人間性であり、クラブ奉仕の理念そのものであります。当たり前のことながら結局良い会員が集まれば良いクラブが出来るので周囲の関心も高まるのです。
 会員増強で新人を勧誘するときは「物を売るのではなく、ロータリーの贈り物を分かち合いましょう」という優しい心からの呼びかけが必要であります。



(4)会員増強はロータリー活動を継続できる人への勧誘から

 前項の考えからクラブの一員として、叉クラブの後継者としてロータリーに相応しい人材としては、人格高潔な下記のような人物を勧誘することが求められています。
 「善良で、社会性、誠実性、道徳観、コミニケーション能力があり、世界観も豊かで、職業上よい世評を受けている実業人、または専門職業人」で「利他的なロータリー精神でロータリー活動を継続できる人」を優先的に考えなければなりません。
 最近数値の論理が優先するのではないかと錯覚するような会員増強の呼びかけがあります。キリスト教の観念の普及した欧米各国とは異なる国柄で、しかも明確な日本語によるロータリー理念の学習機会の少ないわが国のロータリアンが誤解しやすい盲点だと思います。人数も大事ですが質はもっと大事なことであります。



(5)会員増強戦略はありますか

 よき人材を新たに勧誘し、素晴らしい功績を上げてこられた既存の優良会員を保全(退会防止)するためには、掛け声だけでは無理であります。企業に社員募集の戦略があるように、ロータリークラブにも会員増強戦略プランが必要であると思います。そこで地区会員増強委員会では近々「クラブに推奨する会員増強戦略プラン」の試案を用意しますのでご参照下さい。内容についてご覧いただきご意見を承りたいと思います。



(6)健全で魅力あるクラブ運営と地域のニーズを配慮した奉仕プロジェクトの選択を

 企業の与信評価点ではありませんが、クラブの歴史、伝統、会員の資質構成、運営状況、例会内容、会員の満足度と親密度、そして奉仕プロジェクトの選定内容、更にはクラブの将来性等によるクラブへの内外からの評価は、会員増強を左右する考慮事項ではないでしょうか。



(7)夢のあるクラブつくりを目指してクラブ中・長期計画の作成を

 会員増強戦略も単年度でなく複数年度にわたる中期計画でないと良い人材の入会は難しいかと思いますが、同時にクラブつくりの中・長期計画を持つことが会員に夢を与え、新人にも興味と関心を持たせるものと思います。会員増強の条件つくりというよりはクラブの魅力ある発展と会員の誇りと満足度のために是非お考え頂きたいと思います。クラブ中・長期計画にはクラブの青写真と方向性を示す必要があります。



(8)大連宣言にロータリー精神の真髄をみる

 ロータリーが創立して二十数年経過した頃、英文の「ロータリーの綱領」の精神を日本文で表すものがあっても良いのではないか(英文の直訳では正確には解り難いので)ということで旧大連ロータリークラブで発表され宣言された所謂「大連宣言」が最近日本各地で見直されているようです。
 この大連宣言は、大連クラブの古沢丈作が、「ロータリーの綱領」と「ロータリー道徳律」の真髄を、格調高い日本語で適格に表現し、1928年に発表したものであります。最近口語訳のわかりやすい文章がロータリー文庫のHPに掲載されているので是非ご覧くださるようお願いいたします。東洋思想とロータリーの理念との融和を図る最初のドギュメントとして、高い評価を受けているようです。



(9)結びに

 今大事なことはロータリー理念を全ての会員が、正しく認識して行動しなければ、ロータリーは今後地域社会には認められず、会員増強も難しくなります。何事も合理性と妥当性のある本物のみが社会に受け入れられて生き残り、拡大していくものであります。同時に良い新人を迎えるには、迎える側もそれなりの良い評価を受けているクラブとロータリアンでなければなりません。更に重要なことは会員増強に向き合う会員一人ひとりのスタンスのあり方こそ、目標達成への鍵を握るのではないでしょうか。



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