ガバナーメッセージ

重点課題は奉仕の追求

 職業奉仕はロータリーの基本であり、自分と自分の職業を常に磨く事であると考えています。
 利益や売上高を競うのではなく、お客様の側に立って、製造業は製品を、販売業は商品を、サービス業はサービスの内容を常にレベルアップする事が職業奉仕の本分と考えます。周囲への配慮も大切です。
 その結果、利益がついて来ます。お店は繁栄します。何よりも周囲から尊敬されるでしょう。「あの人のようになりたい」と。ロータリアンは尊敬され、憧れの的になります。

 その上で、社会奉仕は、クラブや地区が地域で必要とされている事を行います。
 地域で必要とされている事は、社会の変化と共に常に変わるので、毎年行ってきたから今年も行うと云う事ではなく、定期的に見直しを行う必要が有ります。
 長期的に実施が必要な事業は行政へ提言する事も考えるべきです。

 更に、国際奉仕は、紛争の解決や人道的支援を初め、本当に必要な事業を具体的な行動に移して行く事を訴えたいと考えています。何しろ本年度のテーマがPEACEなのですから。

 重点課題は上記です。しかしこの3奉仕だけ行うと云う事ではありません。


 クラブ奉仕は、RI 戦略計画にある様に増強と公共イメージに重点を置かれています。


 職業奉仕は先程触れましたが、基本的には会員個人に「自分と自分の職業を如何にレベルアップするか」を訴える必要が有ると考えます。しかもこのレベルアップは一度行えば良いと云うものではなく、毎年毎年、否毎日毎日、スパイラルの様に向上する必要が有ると考えています。


 社会奉仕は、前述の通りクラブや地区(場合によっては個人)が地域で必要とされている事を行いますが、地域で必要とされている事は、社会の変化と共に常に変わると云う事です。「毎年行ってきたから今年も行うと云う事ではなく、定期的にその事業の必要性や成果について見直しを行う必要が有る。」と云う事を地区がクラブへ伝える必要があると考えます。何故ならクラブでは見直しの必要性を感じて居ても、その事業の提唱者がクラブに在籍する限り(その方の手前)見直そうとは言い出せない場合が多々有るからです。又、惰性で行っていて見直しの必要性に気がつかない場合も有ります。
 勿論、見直した結果、その事業が地域において必要である事の確認が出来れば、自信を持って実施するべきと考えます。但し、長期的に実施が必要な事業は、(前述の通り)行政へ提言する事も考えるべきです。
 前年度・現年度は、全会員のご協力を得て東日本大震災への支援を行って頂きました。この震災は未だ復興はしていません。ロータリーが果たすべき役割は沢山あると思います。是非ご協力をお願いします。
 これ等の事業は社会奉仕部門のクラブ支援委員会に活躍して頂こうと考えています。


 国際奉仕はRI会長のテーマ「奉仕を通じて平和を」の言葉を実践する為に新たな事業を見出す必要が有ります。平和と云う言葉は、平和ボケしている日本に居ては分からない言葉です。しかし世界中を見回すと、国際紛争は絶えず何処かで発生していますし、日本を取り巻く状況も決して安穏とは言い難いと思います。
 今迄こうして来たからと云うのではなく、RI会長のテーマを重くとらえて、新たな事業を展開したいと考えています。この部門も社会奉仕同様にクラブ支援委員会と地区事業委員会にて推進したいと考えます。


 新世代奉仕は直近の規定審議会で新たに奉仕部門に加わった事業ですが、地区では永く国際奉仕部門の一部であり2002-2003年度から新たな部門として活動しています。「指導力養成活動、社会奉仕プロジェクト・国際奉仕プロジェクトへの参加、そして世界平和と異文化の理解を深め育む交換プログラム等を通じて青少年を教育する。」と云う基本に沿って進めたいと考えています。


 ロータリー財団部門は、ロータリアンの皆様に「毎年あなたも100ドルを」を合言葉に、各種の寄付をお願いしています。世界でよいことを実践する為には寄付なくしては行えません。一人ひとりのロータリアンによって財団はささえられているのです。
 地区としては、寄付をお願いするばかりではなく、各クラブが地区補助金を使って事業を活発に行って頂く為に、補助金を使い易くしたいと考えています。是非ご活用頂きたいと考えます。
 又、本年度は、財団として複雑な年でもあります。次年度から「未来の夢計画」が実施されるにあたり、従来のプログラムを遂行しながら、次年度の大きく変わるシステムに対応準備が急務であります。特別委員会の設置が必要であり、年度後半には補助金管理セミナーを開催しなくてはなりません。
 いずれにせよ積極的にチャレンジしていきたいと存じます。


 米山記念奨学部門の事業も青少年交換事業と同様の理由で、見直しを進める必要が有ると思います。
 全国ベースの話ですが、ロータリアン数が減少しているのに事業規模をそのままで縮小しないと、当然支出多過になります。基金を取り崩そうか? 或いは一人当たりの負担を多くしようか? 等と云う言葉がささやかれていますが、これが会社経営の場合にどうするでしょうか? 預金を取り崩そうとか一人当たりのノルマを挙げよう等と云う発想はしないと思います。
 全国ベースの話をもう一つ。昨今の状況から「日本人の支援をするべきである。」と云う声や「受入留学生の数が国によって偏りが有る。」と云う声も聞こえてきます。これ等の声に対して言い訳するのではなく、前向きに対処する必要性が有るとも考えています。


いい風ふくよ!!

いい風ふくよ!!

ロータリーの目的は、The Object of Rotary に表されている通り、先ずは会員個々が職業奉仕に努め、その上でクラブや地区が社会奉仕・国際奉仕に努める事であると考えます。

職業奉仕を一言で表すと、自分や自分の職業に誇りを持ち、その上で更に、自分を磨き、自分の職業を磨く事です。
その結果、貴方の提供する製品や商品やサービスは更に改善され、お客様は喜び、世間の為になり、お店も繁盛します。

この事は唱えているだけでは実現出来ません。自ら活動する事が大切です。
その象徴として地区テーマバッジを作りました。

図柄は、ロータリーが動く事で良い風が吹く事を表しています。

真実に向かって・信ずる処に向かって、活動しましょう。
活動した結果は必ず成果となって表れます。良い風(新風)が必ずや吹くでしょう。