戦略計画委員会

立原雅夫
戦略計画委員会 委員長
立原雅夫

 世界の技術の進化に伴い、変化のスピードが加速される今日、ロータリーは毎年リーダーが代わるため、主たる方針が変わることを防がなければならない。特に重要項目の達成に向け、確固とした方向性を位置づける必要がある。この機能が戦略計画委員会である。
 過去においては、2004年の規定審議会において、RIにおいて戦略計画委員会の設置が承認された。委員の任期は6年、計画は3年ごとに見直されるローリングシステムを採用した。
 その後、戦略的優先事項として、2010年には下記の3つの優先事項を中核としてロータリー活動の指針とした。①クラブのサポートの強化 ②人道的奉仕の重点化と増加 ③公共イメージと認知度の向上、が定められ、時代に即したロータリー活動の啓蒙を一般社会に広め、理解と協力を願った。
 最近の新しいビジョンとしては、「私達は、世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、持続可能な良い変化を生むために人々が手を取り合って行動する世界を目指す」としています。
 このビジョンに向けて2019年から戦略的優先事項は ①より大きなインパクトをもたらす ②参加者の基盤を広げる ③参加者の積極的なかかわりを促す ④適応力を高める、を目標とした。
 そこで次年度の当地区のビジョンは、次年度RI会長方針と相原ガバナーの地区方針を鑑み、次の通りとする。

『RI第2570地区2020-2021年度のビジョン』

私たちは奉仕の理念の下、Rotaryを楽しみながら一緒に行動し、仲間を増やし、社会の平和そして幸せの為に、貢献することを目指す。
  1. 行動指針
    • Rotaryの行動規範を順守し、高潔なロータリアンであること。
    • 笑顔と愛語を常とし、「それでこそRotary」を実践する。
    • 中核的価値観を常に年頭におきながら、多様性を認識し、進化することを旨とする。
    • 機会の扉をいつも意識し、自分自身の基盤をひろげる。
  2. 具体的な戦略計画
    • 各クラブの事業や奉仕活動にメンバーの積極的に参加しやすい機会を増やし、一緒に活動してロータリーを楽しんで、クラブや地区の活性化をめざし、新しい友情とより広い人脈を構築する。
    • 未来のロータリー活動の中心となるべき若者や女性会員を増やし、ロータリーの素晴らしい目的と楽しさを理解してもらう。そのステップとして、相原ガバナー推奨の「衛星クラブ」等を支援して組織化したい。
    • 地区リーダーになるべくガバナーエレクト、デジグネートのスムースな任命のためのシステムを作る。
    • 世界のRotaryの組織の中で、各地区協議会の活動意義を理解して、各クラブのスムースな活動を支援する。
    • RI「My Rotary」を活用し、ロータリーの多くの情報を参考にして、より良い活動を進める。その結果として会長賞を獲得できるように推進する。
    • 地区役員と連携しながら、戦略計画にそった具体的行動をはかる。

*追 記*
 2020年初旬から新型コロナウイルスが世界的猛威をふるっており、油断できない状況になっております。本年開催予定である「2020TOKYOオリンピック・パラリンピック」も延期になりました。この沈静化には、数年続くと考えられます。ロータリアンも世界のロータリーネットワークを活用して、この状況に真摯に向かい合い解決の一助となれるように行動したいと考えます。